ご挨拶

ご挨拶


私は建築の仕事に20年以上携わって参りました。大学を卒業後、工務店に就職し、そこで大工さんから多くの木造建築の技術を学びました。その後、別の施工会社や設計事務所を経験した後、独立して現在に至るまで、木造だけでなくRC造、鉄骨造などさまざまな物件の現場管理や設計に携わりましたが、常に心に留めていたのは、大工さんたちから学んだ木造建築の技術と素晴らしさでした。

近年の住宅建築は、技術の進歩により、安全で快適な住宅が提供されています。しかし、コスト優先や品質均一化の流れにより、職人の技術力を伴う仕事が減少しているのも現状です。技術は使われなければ廃れていきます。このような現状を受け、私は日本の伝統技術や文化を守りたいという思いを強く抱くようになりました。

古民家は、歴史と風土を感じさせる貴重な遺産です。現在の住宅建築の工法(在来工法)とは異なる工法(伝統構法)によって建てられている建物ですが、適切な補強、修繕をすれば、現在の建物同様、安全に快適に使用することができます。私はその魅力を再評価し、古民家再生を通して新たな息吹を与えることで、その価値を後世に伝え、未来へと繋げていきたいと考えています。
また、古民家再生を資源の再利用や環境への配慮を重視し持続可能な建築の在り方を示す一つの手段として位置付け、私たちの取り組みが未来の子どもたちに、より豊かな環境と文化を残す一助となることを願い活動して参ります。

古民家の維持や有効活用に困っておられる方、耐震性や安全面についてご心配な方、古民家や空き家に関する相談があれば、お気軽にご相談ください。
古民家が持つ豊かな歴史や風土を大切にし、その魅力を共有しながら、未来へと続く古き良き建築を受け継ぎ、さらなる安全性と魅力を与えていけることを心より願っています。

一般社団法人京都みやこ古民家再生協会
代表理事 永井 宏治

お気軽にお問い合わせください TEL 075−600−0107

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